Introduction
2011 Spring & Summer Glassy Menpita
2011年3月5日。
鹿島の力強い波を求めて海に向かう。
下津海岸にはたくさんのイルカが打ち上げられていた。
「君達も気をつけてね。」
今から思うと、そう訴えかけているような光景だった。

人工、人災…
人間も動物。
ならば、人間が起こした仕業も自然の原理なのではないだろうか。
知恵があることをいいことに、自然を自分勝手に弄ってきた人間。
地球上の生き物は人間の仕業に成す術を持たず、ひれ伏すしかなかった。
人間に絶滅させられた生き物だってたくさんある。
ならば原子力発電所だって、人間という地球上の生き物が作ったものなのだから、
自然なもの。
それによって人間が死滅するのは自然の摂理。
子孫を繁栄させようとするのも動物の本能。
人間よ、どういう道を歩むのだ。
人間よ。自らが考える葦であることを忘れるな。

被災された方々はたいへんだと思う。
改めて哀悼の意を表します。
ひと言で表現できないし、被災していないぼくが表現する資格はない。
しかし被災地では無くてもそれぞれの場所で震災以来、日々を必死に生きている人達だっている。
病気やけがを患い、日々の生活を犠牲にしてでもそれを治そうと頑張っている人。
家族を守るために、仕事を淡々とこなしている人。
勉強に集中している人。
人を愛することに一生懸命な人。
いろいろな事情をいま止められない人達がいろいろな場所で生活している。
お互い生きていくことをやめてはいけない。
だからそれぞれの立場から日本人として助け合いたい。
淡々と。
粛々と。

ぼくはこれからもカリフォルニアに思いを馳せるだろう。
そしてこれからもたくさんの洋服を作ってゆくだろう。

これからもぼくは海で遊び、波に乗るのだろう。
友と笑い、落ち込み、酒を酌み交わし酔いしれて、
そして泣くこともあるだろう。

それは両親から生を受けた人間としてのぼくの役目なのだから。


















